日々の移ろい

2025.12.16
活動報告

有機黒糖を国内生産へ!「種子島事業所」設立への軌跡 ~リスペクトと種子島の思わぬ共通点とは~

リスペクトの安本です。

寒さもいよいよ冬本番となり、琵琶湖を望む比良山系には早くも雪が積もり始めました。
朝起きるのがつらい近頃ですが、風邪をひかないよう私も体調管理に気を引き締めているところです!

今回のテーマは、そんな寒さを少し忘れられるような種子島についてのお話。
一昨年より、リスペクトの新たな製造拠点に加わった「種子島事業所」。


その設立に至るまでの背景には、思わぬご縁によって結ばれた興味深い逸話があったのです。
今日は、リスペクトの想いがこもった種子島への軌跡についてご紹介したいと思います。

■「“国産”有機黒糖への想い」

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いつかは自社で有機黒糖を生産し、使用原料の国産化を目指したい
この想いが、すべての始まりでした。

リスペクトの植物発酵エキス作りには、栽培に農薬や化学肥料を使用しない50種類の野菜と、有機黒糖のみを使用しています。
それぞれの野菜からエキス抽出に使用する有機黒糖の使用量は、なんと年間20t以上
この15㎏入り袋を、年間1400袋以上も使用しているんです!

しかし、国内での有機黒糖の生産量は限りなく0に近く、一部の場所でごくわずかしか作られておらず、
今でも仕入れによるブラジル産有機黒糖に頼りきりの状態が続いているのです。

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更に、近頃の為替状況や物価高騰、また世界的な気象変動の影響は益々大きくなることが予想され、

この有機黒糖も今後の継続的な調達、確保については決して安心できるものではありません。

 

このような状況で、私たちの製品作りに欠かせないこの有機黒糖についても、

国内委託生産、更には自社生産化を思い描くようになりました。

 

そしてこの想いが、私たちも予想しなかった種子島での事業展開へと繫がることになるのです。

■「滋賀から種子島へ 想いが繋がるきっかけとは?」

リスペクトが種子島と繋がるきっかけとなったのは、

毎年多くの有機野菜原料をご提供頂いている「鹿児島有機生産組合」の大和田社長(当時)との出会いでした。

 

2021年8月に弊社代表取締役の伊藤が、ご挨拶を兼ねて初めて大和田社長のもとを訪れた時のこと。

お話の中で大和田社長から伺ったのが、この組合が種子島の南種子町(みなみたね町)が進めている「オーガニックビレッジ」構想への技術協力をすることが決まり、

その調印式が、12月に種子島で執り行われるというものでした。

 

黒糖の原料であるサトウキビ栽培が盛んな種子島についてのお話に、興味深く聞き入っていたこともあり、

もしよろしければ、伊藤さんも一緒に行きませんか?」と、種子島での調印式参加のお誘いを頂くことになったのです!

そしてこの調印式への参加が、その後のリスペクトと種子島を結びつける大きなきっかけとなるのでした。

■「リスペクトと南種子町の出会い」

このようにして、有機黒糖への想いを抱きつつ、

国内サトウキビの一大産地であった種子島へ向かうことになったのです。

 

2021年12月、大和田社長と共に種子島の南種子町で執り行われた、

「包括連携協定調印式」に参加させて頂くことになりました。

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そしてこの日、昼食をご一緒した役場の担当者の方との談笑の中で、

リスペクトが作る植物発酵エキスや、その原料としての国産有機黒糖への想いなどをお話しさせて頂くことに。

 

すると、その後私たちの取り組みに強く関心を持ってくださった南種町役場から、

是非、滋賀の工場を視察訪問させて頂けないでしょうか?」 と、ご連絡を頂いたのでした。

■「サトウキビと仰木(おおぎ)の不思議なご縁」

こうして翌年4月、南種子町の小園町長と役場担当者の方が滋賀まで視察に来られ、

私たちの製造現場を見学して頂けることになったのです。

 

植物発酵エキスの製造の流れと、その原料である有機黒糖がいかに不可欠なものであるかなど、

作業の様子を熱心にご覧頂き、リスペクトの取り組みをより深く知って頂く貴重な機会でした。

 

そして、その夜の食事会での出来事でした。

リスペクトの所在地である仰木(おおぎ)地区の歴史についてお話しさせて頂いた時、小園町長から驚きのお言葉を頂きました。

 

実は、種子島ではサトウキビのことを オーギ って呼ぶんですよ

 

なんと、私たちの拠点である滋賀の地名と、種子島の方言でサトウキビを指す「オーギ」が同じ呼び名だったのです!

この予想外の巡り合わせに、私たちは種子島との間に運命的なものを感じずにはいられませんでした。

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この「オーギ」という言葉の重なりは、単なる偶然ではないような、

私たちにとって、不思議なご縁として深く心に残るものでした。

 

この時の視察訪問をきっかけに、

リスペクトと南種子町の協力関係はより現実味を帯び、種子島での有機黒糖生産に向けた、明るい兆しが少しずつ見え始めたのでした。

 

 

続く