活動レポート
健康をつくる会社だから、地球の環境も――当社のCO2削減への取り組み
当社の仕事は、人の健康をつくる仕事です。
口に入るものをつくっている以上、その土台となる地球の環境にも、きちんと向き合わなければならない。――そんな思いから、当社では日々の仕事のなかで、少しずつCO2削減の取り組みを続けてきました。
大きな宣言や派手な設備投資があるわけではありません。けれど積み重ねていくと、確かな形になって表れてきます。
なかでも分かりやすいのが、仰木工場の電気です。
■ 増えた設備、それでも変わらない電気代
仰木工場の電気代は、月におよそ8万円。
実はこの金額、10年前とほとんど変わっていません。
ですが、ここには大きなからくりがあります。
10年前の仰木工場は、エアコンの数も今より少なく、製造のための機械もなく、コンテナ冷蔵庫もありませんでした。
それでも当時の電気代は月に8〜9万円。
つまりこの10年で、電気を使う設備はぐっと増え、電気の単価そのものも上がっているのに、支払う金額は当時と変わっていないのです。
その理由は、3年前に導入したソーラー発電にあります。
現在、工場で使う電気のおよそ半分を、屋根のソーラーパネルが賄っています。
設備も電気代の単価も上がっているなかで金額が据え置きということは、見方を変えれば「実質的に電気代は10年前の半額になっている」とも言えます。
■ 昼に貯めて、夜に使う——電気自動車を“蓄電池”に
仰木工場の屋根には、約18kWのソーラーパネルが設置されています。
ここで発電した電気は工場で使うだけでなく、余った分を電気自動車に貯めておく仕組みを取り入れています。
使っているのは「V2H」という、車への充電と車からの放電の両方ができるシステム。
電気自動車のバッテリーは66kWと非常に大容量で、これを“走る蓄電池”として活用しているわけです。
昼間にソーラーで貯めた電気は、夜になると工場内の空調と除湿に使われます。
発酵食品をつくる工場にとって、温度と湿度の管理は欠かせません。
その大切な部分を、太陽の力で動かしているのです。
しかもこの電気自動車は、ソーラーの電気で充電しているため、走るための電気もまかなえます。
以前のガソリン車のような燃料代がかからないのも、大きなメリットです。
■ 「自然エネルギーを活かしたい」という思いから
ソーラーと電気自動車を導入したのは、どちらも3年前のこと。
きっかけは、「自然エネルギーを活用したほうがいい。化石燃料に頼り続けるのはよくない」という、かねてからの思いでした。
コスト削減という現実的な目的もありますが、それと同じくらい、環境への姿勢が出発点にありました。
社用車は全9台のうち3台が電気自動車です。
残りの車も、リースの期間が終わるタイミングで、順次切り替えを検討していく予定です。
なお、工場の照明は新設時からすべてLED。倉庫の断熱もしっかり施し、エアコンも消費電力の少ないものを選んでいます。
日々の積み重ねが、あの「変わらない電気代」を支えています。
■ エネルギーの、その先にある取り組み
環境への向き合い方は、電気だけにとどまりません。
たとえば、抽出に使った原料のうち梅のように再利用できるものは、再加工して別の原料へ。
搾りかすは堆肥にして、畑の肥料として土に還しています。
つくる過程で出るものを、できるかぎり無駄にしない工夫です。
昨年10月には、高島工場の前にある農地を購入しました。
現在は日本各地から運賃をかけて有機野菜を仕入れていますが、できることなら工場のそばで育てたものを使いたい。
地産地消は、輸送にかかるエネルギーを減らすことにもつながります。理想に少しずつ近づいていくための、一歩です。
オフィスでも、ペーパーレス化のためのシステム導入やWi-Fi設備の拡充を進めています。
■ 手間を惜しまず、積み重ねていく
ひとつひとつは、小さな取り組みかもしれません。
けれど、当社がものづくりで大切にしてきたのは、手間を惜しまず、丁寧に積み重ねていくこと。
原料を育て、仕込み、製品にしていくのと同じ姿勢で、環境への取り組みにも向き合っています。
人の健康をつくる会社だからこそ、その先にある地球の環境も大切にしたい。
これからも、できることから一歩ずつ続けていきます。