日々の移ろい

2025.12.9
活動報告

いよいよ本格始動する「高島農場」  野菜原料の自社栽培がスタートします!

リスペクトの安本です。

ここ滋賀もこの冬初めての寒波による急な冷え込みに見舞われ、
リスペクトでも、車のタイヤ交換や年内残り作業の追い込みと、年の瀬の慌ただしさを感じるようになってきました。


そんな中、リスペクトが計画を進めてきた自社農場の完備が整い、
春からの作付け開始に向けた土づくりが遂にスタート!野菜原料の自社栽培に向けた第一歩を踏み出しました。


今日は、いよいよ本格的に動き出した「高島農場」について、
リスペクトが自社農場の確保に踏み切った背景と、これから目指す農場の姿について
栽培管理をお願いするパートナー生産者さんの準備作業の様子と合わせてお伝えしたいと思います!

■「リスペクトが自社農場を取得できた背景とは?」

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リスペクトにとっての難題は、50種類に及ぶ野菜原料の調達です。

 

そのほとんどをパートナー生産者さんと全国からの仕入れに頼っているのですが、
旬の仕入れにこだりつつも使用量は年々増え、近頃の異常気象の影響もあって、
必要量を安定して確保することは、決して簡単ではないのが現状です。

 

これを見据え、私たちは「野菜原料を一部でも自社で栽培できないか」とずっと考えていました。
野菜を主な原料とする私たちにとって、野菜作りを知ることはとても意味のあることですし、
工場の近くで採れた野菜をすぐに搬入、加工できることは、製品作りにとって大きなメリット。

自社農場の確保がこれらを解決する鍵にもなっていたんです。

 

そこで私たちは、高島工場周辺の農地取得について、
高島工場の立ち上げから長くお世話になっていた、地元の「澤村建設」さんへ以前から相談を進めていました。
そして今年のはじめごろ、「工場の隣の広い田んぼを買わせてもらえるかもしれません」 とのご一報が!

 

私たちはすぐに地権者の方へ隣の農地購入の意向を相談し合意を得ることが出来たんです。

そして今年の春から高島市の農業委員会と協議を進め、
リスペクトが「農地所有適格法人」としての認定要件を満たすとして、
今年10月、法人として無事に農地取得権が認められることになりました。

 

このような流れで、工場のすぐ隣の農地を自社所有の「高島農場」として運用を開始することになったのです。

■「高島農場が目指すこれからの姿」

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こうして自社農場として始動することになった、広さ約2.5反の高島農場。

 

今後は有機JAS認証の取得も進めつつ、使用量が多く重量のある品目を中心に栽培を検討していきます。

これらを一部自社生産することは、パートナー生産者さんの負担軽減や安定供給はもちろんのこと、
配送コストの削減や鮮度低下の解消にも繋がり、製品の品質維持にとても重要な意味を持つと考えています。

 

そしてリスペクトが目指す大切な取り組みの一つが、循環型の製造プロセスの確立です。

植物発酵エキスの製造過程では、エキス抽出後に大量の野菜搾り残渣が出るのですが、
本来廃棄されるこの残渣も元は安全な野菜原料。

漬け込みを終え発酵が進んだこの野菜残渣は、土壌を豊かにする優れた循環型資源へと生まれ変わります。

 

高島農場ができたことにより、これらを無駄なく土壌へ還元することで、
原料生産から残渣活用までの一貫した循環サイクルを作る取り組みも可能となりました。

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しかし問題がまだ一つ!自社では野菜栽培に関する知識や技術を持っていないのです。

 

そこで地元高島市の泰山寺地区で自然栽培による農業を営まれ、今年からリスペクトの野菜原料作りにもご協力頂く、
廣瀬はじめさんに高島農場の栽培管理をお願いすることになりました。

 

更に、農場管理の必要設備として新たにトラクターを購入!
農野菜残渣の運搬投入に役立つ大型ショベル付きで、これから大いに活躍してくれることでしょう!

 

このように今後の農場運営に頼もしい仲間も加わり、
いよいよ栽培開始に向けた土づくりの準備作業が始まりました。

■「土づくりの第一歩!野菜残渣の初投入」

栽培管理をして頂く廣瀬さんの農場は高島農場からも近く、
ご自身の収穫、出荷作業の合間を縫い、この冬の間に作付け開始に向けた土づくりを進めて頂きます。


この日も山手に雪雲が迫る寒い中、作業を終えて駆けつけて頂きました。

廣瀬さんの野菜作りは、農薬や肥料を与えず土壌環境とその野菜本来の力で育てる自然栽培に取組んでおられ、
自然環境にも食べる人にとっても優しい農業を実践されています。


いつも朗らかで穏やかな雰囲気の廣瀬さんのお人柄は、
自然のサイクルや人を大切に思う農業への姿勢そのものが表れているかのよう。
同じ想いを持ち、私たちの取り組みに共感して頂ける大切なパートナー生産者のお一人です。

12月1日から農場全体の耕耘を開始し、この日はいよいよ高島工場から出る野菜残渣の投入開始です!

 

工場からの野菜残渣の搬出と運搬は、このようにトラクターで直接工場から受け取り、隣の農場へと運びます。
今日の野菜残渣は、レモンやイチジク、柿など数種類。エキスを抽出し搾られた野菜残渣はこのような感じ。

 

この日は初めての野菜残渣投入とあって、工場でたくさん用意してくれていたようで、
トラクターのショベル4杯分の残渣を、往復しながら投入し土壌にすき込んで頂きました。

このようにして、工場から出る野菜残渣を再び土に還し、継続して投入することで、
土壌微生物がゆっくり分解を進め、地力あふれる豊かな土壌環境を育んでいきます。

 

いつかこの農場が緑に覆われ、たくさんの野菜が育つ姿が目に浮かんできますね。
資源を有効に使い循環させるこの仕組みが、次のより良い野菜原料の生産に繋がる持続可能な将来への確かな一歩だと確信していて、
この取り組みがもたらす高島農場の今後に、心から大きな期待を寄せています。