日々の移ろい

2026.4.6
活動報告

縁が結んだ、マレーシアとの絆。──「ナノバードネスト」に込めた想いと可能性

当社代表が出張の合間に訪ねたのは、以前からお付き合いのある知人のもと。
そこで「ぜひ会ってほしい人がいる」と言われ、引き合わされたのが、後に独占契約を結ぶことになるGlyken社との出会いでした。

計画にはなかった、縁が呼んだ出会い。それが「ナノバードネスト」の始まりです。


このたび商標も取得し、Glyken社との独占契約のもと、日本市場への展開がいよいよ本格的に動き出しました。
ここでは、その背景にある物語をお届けします。

 

■ 予定にはなかった、ひとつの出会い

きっかけは、出張中の何気ない訪問でした。

 

マレーシアへ出向いた際、以前からトンカットアリの仕入れでお付き合いのあった知人のもとを訪ねました。
その場で「ぜひ会ってほしい人がいる」と紹介されたのが、その知人のご親戚であり、Glyken社に勤める方でした。


アポイントもなく、計画にもなかった出会いでした。

でも、その場でツバメの巣の話を聞き始めたとき、直感的に「これは本物だ」と感じました。

■ データが、誠実さを語っていた

Glyken社が長年にわたって積み重ねてきた研究データ。その量と質に、まず驚かされました。


ツバメの巣を扱う企業は世界に数多くあります。

しかしGlyken社は、マレーシアを拠点に、原料の養殖管理から成分抽出技術の開発まで、一貫して自社で取り組んでいます。さらに国の研究機関とも連携し、科学的な根拠を積み上げながら製品開発を行っている点が、他とは一線を画していました。


ちょうどその頃、当社でも植物発酵エキスの研究を長年続けており、特許を取得していました。

研究を大切にする」という姿勢が重なったとき、単なるビジネスの話ではなく、もっと深いところでの共鳴を感じました。

Gly2

■ バードネストハウスで見た、本気の管理体制

言葉だけではなく、現場も見せていただきました。

実際のバードネストハウス──ツバメが自ら巣をつくるために環境を整えた養殖施設──を案内していただき、その規模と徹底した管理体制に言葉を失いました。

 

自然のツバメが戻ってきたくなる環境をつくり、そこで採取された巣だけを使う。

その丁寧さが、原料の信頼性につながっていました。

 

また、ナノ技術に関する認証制度に基づいた評価・認証も受けており、品質への真摯な向き合い方が、施設のすみずみから伝わってきました。

ツバメの巣

■ 「仕入れ」ではなく、「一緒に届ける」という選択

帰国後、社内で時間をかけて検討しました。
ただ原料を仕入れて販売するだけなら、話は早い。しかしそれでは、Glyken社が積み上げてきた価値を、日本で正しく伝えきれないかもしれない。
そう考えた末に、独占契約をご提案することにしました。


Glyken社にも当社の考えを丁寧にお伝えし、ご理解・ご賛同いただいたうえで契約に至りました。

後に代表から「当社の発酵エキスへの取り組みやエビデンスに共感した。この会社であれば安心して任せられると思った」という言葉をいただいたとき、この選択は間違っていなかったと確信しました。

本社(滋賀県大津市)に来社された際写真
大阪万博での写真

■ 「ナノ化」が変える、素材の可能性

ナノバードネストの最大の特徴は、その名の通り、ツバメの巣をナノ化加工している点にあります。

 

 

一般的に、タンパク質は体内で分解されてより小さな成分になることで取り込まれると言われています。

ナノバードネストはその考え方をもとに、あらかじめ粒子サイズを小さく整えた原料です。測定においても約30〜50nm程度の粒子サイズが確認されており、安定した品質での提供が可能になっています。

 

ナノ化によって素材の特性を活かしやすくなり、化粧品・健康食品など、さまざまな用途への展開が広がります。

■ シアル酸だけじゃない。素材全体の「バランス」に価値がある

ツバメの巣といえば「シアル酸」が有名ですが、実際にはタンパク質・アミノ酸・ペプチドなど、多くの成分がバランスよく含まれています。

特に、タンパク質と糖が結びついた「糖タンパク質」は、ツバメの巣の特徴を表す大切な要素です。

 

シアル酸の含有量だけで原料を評価するのではなく、素材全体の構造とバランスを活かすこと

そこに、ナノバードネストとしての考え方があります。

植物発酵エキスとの融合──美容液の開発へ

現在、当社が長年育ててきた「有機植物発酵エキス30HB(INCI登録済)」とナノバードネストを組み合わせた美容液の開発を進めています。

 

 

ツバメの巣は、粉末のままでは水に溶けにくく、加工条件によっては特有の香りが出るなど、処方設計がむずかしい原料です。

試行錯誤を重ねながら、現在は複数の試作品が完成し、使用感を確認する段階まで来ています。

 

自社の発酵技術と、Glyken社のナノ技術。ふたつの研究の積み重ねが、ひとつの製品に結びつこうとしています。

「試してみたい」と思える形で、まず届けたい

今後は、美容を意識したカプセルと、年齢に応じた健康維持を目的としたカプセルの2種類についても試作を進めています。

 

まずは多くの方にナノバードネストという原料を知ってもらい、実際に試していただける機会をつくること。

そのために、小ロットから対応できる形での展開を検討しています。

流行を追わず、長く愛される素材を目指して

当社がものづくりで大切にしてきたことは、流行に左右されず、長く使い続けていただける商品を丁寧につくること。

植物発酵エキスを手間を惜しまず育ててきたのと同じ姿勢で、ナノバードネストにも向き合っています。

 

ツバメの巣は古くから価値のある素材として知られてきましたが、日本ではまだ十分に伝わっているとは言えません。

イメージだけでなく、科学的な根拠とともにその価値を正しく届けていくこと──それが、この原料との縁に対する誠実な答えだと考えています。