活動レポート
野菜が教えてくれる季節の訪れ――夏を知らせてくれるのは、梅です。vol.2 夏編
リスペクト高島工場には、季節ごとに「顔なじみ」がいます。
入荷のたびに「ああ、またこの季節が来たな」と感じさせてくれる野菜たち。
目まぐるしい日々の中でも、彼らが届くたびに、私たちはふと立ち止まり、季節の移ろいに気づかされます。
前回の春編(キャベツ)に続き、このシリーズ第二回は――夏編は梅です。
■ 夏の使者は、梅
毎年6月中頃になると、高島工場に梅が大量に届き始めます。
その梅は、梅の名産地・紀州(和歌山県)から、生産者さんが遠路はるばる早朝に出発して、直接トラックで届けてくださいます。
今年の入荷量は1.9トン、95箱。それがトラック1台に積まれてやってきます。
これでも多い年と比べれば少ない方で、昨年は4トンが届き、高島工場で3トン、仰木工場で1トンを分け合って受け入れました。
入荷量は、必要とする量の兼ね合いや天候による豊作・不作にも左右されます。
自然が相手だからこそ、毎年同じ量とはいきません。
梅が届く前には、受け入れスペースの確保のための場内整理と、梅を梱包・保存するダンボールの組み立てを済ませておきます。
今年の受け入れには7人が集まりました。
カゴが次々と積み重なっていくあの光景は、夏の風物詩です。
そしてカゴからふわりと広がる梅のさわやかな香りが工場に満ちると、「梅が来た、もう夏や、さあ洗うぞ!」という空気が自然と生まれます。
■ この日は、梅だけに向き合う
梅は、当社の看板商品である植物発酵エキスと深く関わりのある、大切な原料です。
一年を通して欠かせない存在だからこそ、梅が届く日は当日の出勤者が総動員でこの作業に集中します。
選別・洗浄・計量・冷凍まで、一連の作業にかかる時間は1日半。
キャベツと同じく、手を抜く工程はひとつもありません。
まず行うのは選別です。
一粒ずつ、色・匂い・触ったときの感触で状態を見極めます。
傷んだ梅は触れると柔らかく、その感触が判断の手がかりになります。
小さな一粒を見逃さないよう、人の目と手で丁寧に確かめていきます。
続いて洗浄です。
まず水洗いで汚れや付着物を洗い流し、次に湯洗いで水では落とせなかった汚れをさらに落とします。
梅はキャベツと違い一粒一粒が小さいため、この洗浄が特に手間のかかる工程です。
洗い終えた梅はしっかりと水を切り、10kgずつ計量してダンボールへ。
10kg単位にするのは、後工程で必要な分だけを使えるようにするためです。
詰め終えたダンボールはそのまま冷凍庫へ。
カゴから梅をシンクへ移す作業、計量、梱包、冷凍庫への移動と、重量物を扱う場面が続く体力勝負の一日でもあります。
■ 大量のカゴが空になるとき
すべての作業を終え、梅を入れてきた大量のカゴが全て空になったとき――「やり切った」という実感が湧いてきます。
1.9トンの梅と、1日半向き合い続けた末の達成感です。
地元から届くキャベツとは対照的に、遠路はるばる紀州から届く梅。
原料も、届け方も、作業の手応えも、それぞれに違います。
でも、どちらにも共通しているのは、生産者さんの手から私たちの手へと丁寧につないでいくものづくりへの向き合い方です。
■ 次回は、秋編をお届けします。
秋を告げる野菜は、いったい何でしょう?
答えは次回をお楽しみに。